役員等一覧
理事長 | 水島 正彦 |
---|---|
常務理事 | 岸 和正 |
理事 | 齊藤 一紀 芝田 宏昭 髙原 敏夫 松室 登志子 山内 雅代 山口 幸一郎 |
監事 | 林 敦 八瀬 江理華 |
評議員 | 飯島 明子 石井 宏 一ノ瀬 宏 上松 進 新富 崇雄 林 邦子 平田 光子 平林 ちよ子 三浦 尚子 武藤 節子 安田 剛一 山口 菊子 山田 忍 |
---|
令和5年度
経営方針
令和2年年初に発生した新型コロナウイルス感染に、収束の兆しが見えないまま、令和5年の春を迎えた。
今年の場合には、コロナに加えロシアによるウクライナへの軍事進攻、世界的なインフレなど主として国外に起因する、政治や社会経済状況の大きな変化の中にある春である。
そして今、法人の業績は、コロナ禍と特別養護老人ホーム2か所の大規模改修等による稼働率の低下で低迷し、脆弱化した財務状況に近時の物価高等がさらに追い打ちをかけ、法人設立以来かつてない極めて厳しい事態に陥っている。
このため、コロナ禍で顕著となった生きづらさを抱える女性や子ども・生活困窮者など社会的弱者に対して求められている社会福祉法人としての役割も十分に果たせていない。
そして何より、これまで国によって実施されてきた数次にわたる介護職員等の処遇改善に係る加算とは別に、福祉現場の奮闘と使命感の強さに応えるため、法人独自の判断と財源によるベースアップ、規程通りの賞与の確保、手当の新設・引上げなど給与・賃金の改善を行いたくも十分に成し得ない状況にあり、誠に残念である。
以上のことを踏まえたうえで、各事業部における令和5年度予算を執行するにあたって特に経営方針として重要な課題と考える3点について述べる。
1点目は、新型コロナウイルス感染症への対応である。新型コロナウイルス感染症も3年目を迎え「ウィズコロナ」の時代へと変わりつつある。しかし、施設内でのコロナ感染者の発生は、ご利用者さまの生活面への影響はもとより、法人の経営面にも大きな打撃を与えることになり、絶対にあってはならない。したがって、これまで同様、法人挙げて感染防止対策の徹底に取り組んでいくこととする。
2点目は、先ほど述べた財政状況が悪化した要因となった施設の不振に通底している事情は、専門的かつ豊かな知識を持った職員が法人の将来ビジョンを皆と共有し、全ての職員の能力が十分に発揮されていないことにある。令和5年度では、小規模な通所介護の地域密着型サービスへの移行など新たな取り組みが行われる。これを機に各施設の潜在的能力、施設の魅力を引き出す努力を強力に行うこととする。
3点目は、中長期施設計画の着実な推進である。法人の経営を取り巻く環境は極めて厳しい。しかし、将来への投資も重要である。池袋四丁目跡地活用、またいけぶくろ茜の里第一期大規模改修の推進については、目標達成のための取り組みを定期的に確認しながら事業の着実な推進を行うこととする。
理事長 水島正彦
令和4年度